二つ目の店舗を出しました。その一。
店をやって生きていきたい。でも手取り足取り教わっても自身で立ち上げる自信は全くない。
そんな若者が「雇われ」でもいいからやりたいと。
なのでコロナで本格的にヒマになり、自分で二店舗めを出すことにした。
物件探しはあちらこちら。場所はあまり問わなかったのだが、めぐりめぐって自宅の近所に出物があった。ネットでも不動産屋でもなく、ほんとうに自宅から最寄駅に行く途中でみつけた。
その日中に内見させてもらい、夕方までに申し込んで、預金残高などの写真を全部送った。
自分はこんなにできます、やる気もあります。大丈夫ですというプレゼンシートをつくり、あとは向こう次第。第一申込者がお弁当屋をやっている人、自分は二番目だった。
不動産会社の担当の方に大岡山エマノンのはなしをすると、えらくウケてくれた。お酒飲みだそうだ。支店スタッフもみなさんお酒飲みだとのこと。これはいい。
審査の結果、第一順位者が落ち、契約できることになった。
契約のカネだけで残高がすってんてんになった。
もともと手作り(DIY)で店の内装をつくろうと、能力も根拠もないが、思いこんでいた。週刊誌のインタビューを読んでそう思ってしまったのだ。週刊SPA。
そういうわけで情報収集。工事中の小さな店を見つけると、何枚も隠し撮り写真を撮った。図書館でDIY雑誌も何十冊も借り込んだり(買わないところがセコい)。
イマ風だと思ったのは、YouTubeがとても参考になったこと。
カウンターをつくる。電動工具の使い方。壁のつくりかた。塗装の種類と下処理。etc...
タダでこんなに情報って流通しているんだ。すごい令和。平成からか。
あたまのなか、カラダのなか、新店のつくりかた、調達、金策、人手、納期、大岡山の店もメンテしないとまずい。考える、書く、走る、買う、やってみる、やってもらう、失敗してやり直す。ぐるぐる。
フリーのCADはどうにも使い方がわからず、ネットで教わろうとも思ったが、そうだパワポがあった。やってみると図面が描ける。ブラボーパワポ。
広告屋やっててよかった。広告屋はなんでもパワポでつくるんです。
手書きで図面描き描き、パワポ清書。セブンイレブンで出力して渡す、説明する、つくる。足りない道具、部材買ってくる。
人手は前出の若者にプラス一人、自称無職のナイスガイ22歳を店の2階に居候してもらい手足アタマを動かしてもらった。月末現金払い。
この二人には本当に助けられた。なにしろアタマ使って、調達して、その次考えるだけでもヘロヘロなのに、とてもじゃないけれど、トンカチできない。ありがとう若者。
店の常連客が助けてくれた。エアコンを格安で調達、それを別のお客さんが取り付け、電気などの諸所の工事をどんどんやってくれ。
YouTube見てもよくわからない外壁や基礎、ドアの取り付け、産廃の捨てかたなど専門にお勤めのお客が休日潰してやってくれた。ありがとう。感謝し尽くせない。常連ヘルプがなかったら絶対にこの店できてない。というか1年くらい余計にかかった。
7月に契約して9月末に保健所の検査を通って仮完成した。(とここまで)
森喜朗に感謝
森喜朗が辞めた。彼のヤクワリについては小田嶋さんの記事が的確なのだが、
これがきっかけで彼はほとんどの権力を実質的に手放すことになる。権威と権力という彼の主食がなくなってしまうのだから、つらいことだろう。本当はとても気配りのあるいい人という評判は多いのだが。余計だけれど、彼の日経私の履歴書は、読んでいて本当に抱腹ものだった。
今回の件で、女性や多様性への配慮がタテマエとしても確実に厳しくなっていくと思う。そういう意味で、ビフォー森とポスト森(ポストの反義語はなんだっけ)という、言われかたをするのではないか。時代の転換点をつくってくれたことには、結果的に感謝なのかもしれない。
そんな中、今日昼、五反田TOC裏に入った寿司屋で、奥の座敷で一列に並んだ二つのテーブルに6人6人、計12人でワイワイとランチをしていたグループがあった。40代以上で序列のありそうなサラリーマン男11名と、制服のような「事務やっている女性」1名、トイレ入り口すぐ脇の最も末席に位置、男は背広脱いでワイシャツの上にセーター着ているようなタイプが多い。ああ、価値の多様性のない典型的な集団ってやつだ(昔の自分をみているよう)。流石にこのコロナの中でこんなにガヤガヤと、しかも食べ終わっても15分くらいガヤガヤ、ずっとマスクもせず(笑)。
自粛警察の反対側に位置しているつもりだったが、とても気になってしまった。どうでもいいけれど。たぶんあの中の一番偉いさんが誘ったのだろう。領収書もらっていたし。本当は嫌で嫌でたまらなかったメンバーはいなかったのだろうか。ああ気になって夜も眠れない。
外に出ると、また気持ち悪いものを見てしまった
基本的に地上波はCMすっ飛ばしてみるのだが、これやっていたなあ、というこのポスターが貼ってあった。メシから出たところの建物に。
桑田佳祐に背広着せて妻に優しいイケてる俺たち、というのが、この保険会社のイメージなんだろう。社員ご自身として。
こういう社風を忖度してCMとか提案していたような仕事してた。「作詞作曲も桑田さんです」なんていい企画。自分もクライアントの社史まで読んで社風を勉強してました。
いや、それにしても、一戸建てで専業主婦している奥さんにたまには花でも買って帰ろう、というセンスはすごい。多様性?なに言ってるんだ。そんなのどうでもいいじゃないか。
秋冬なのに陽のあるうちに帰るというのは、ワークライフバランス的に「とてもイマ風です」という提案なんだろう。昔だったら明るい玄関に帰ってくるというのはありえないから。
社員から恥ずかしいからやめてくれ、というクレームはおきないんだろうか。いや、そういう声はあげられないのだろう。どこかの組織委員会のように。女性もわきまえているだろうし。
こういうCMは大手広告代理店しか提案できません。
まだまだ大丈夫です。広告代理店。
いや、もう瀕死か。森さんとともに。
(エマノンの店主は広告会社で20年くらい営業やってました)
6周年を終えて
先週は6周年の週でした。
どっと集客をしたかったのですが、コロナもあり控えめに。
周年知らなかった、というお客さんが多かったので意図どおりでよかった。
さて6年経ってなにを思ったか。
うちの店は通常の店に比べてとても「ハイタッチ」な店だなぁと。
店をはじめるときの考えかたとしては、安くたくさん飲めて禁煙。というだけでした。
でも6年やって自分の店ってどんな店かと聞かれたら、かなりどこよりもハイタッチ、気持ちや気分の交流が深い店。なのかなと。
前田裕二という若いイケメン企業家の本にあったのですが、これからはほとんど会員制のようなディープなスナック的なものが求められている。店の客が皆顔見知り、サービスはかなりツッコんでいたりテキトーだったり。客どおしケンカしたり恋仲になったり。ときどきママが泥酔して客が介抱して店を片付ける。(←だめですね・涙)そういうような店が云々。
これって、エマノンじゃん。え、違いますかな。
別に意図していたわけではないのですが、できるだけお客さんを名前で呼べればと思っています。そのほうが自身を認められている感じがする。あと、お客さんどおしが仲良くなることも推奨(黙認?)しています。楽しいだろうし。他の店がイイ!と盛り上がるのも仕方がない。そうだから。
そのせいか、ハッピーやラッキー、その反対もちょこちょこ起こっているようです。
ネガティブなことで、解決に役立つのであれば、できるだけ手伝えればとは思っています。限界はあるけれど。
禁酒したはずなのに、最近はまたダメ人間になっておりますが、気持ちは禁酒です。どの口がといわれています。
果たしてこれでいいのかわかりませんが、いえ、嘘です。
これでいいのだ。(©️バカボンパパ)
30年ほど前に新卒で就職したとき、仕事の生活は本当におおらかでした。
いいことも悪いこともたくさんあるのですが、よくないことを無くなるように厳しくしているうちに、かなり締め付けの厳しい世の中になりました。
恋愛や友人関係、家庭はどうなんでしょうね。
人間は遊ぶことに存在意義があるという。
せめて飲み屋くらいは遊べるところであって欲しいなと思っています。
これまで散々お客に厳しいことを言っていたのになにをいうちょる。
はい。そのとおりです。
すみません。誠意のない詫びが習い性になってます。
ちなみに、会員制でもなんでもありません。
常連は大事ですが、初めてさんやまだ馴染みにくいお客さんのほうを、できるだけヒイキするようにしています。常連もそれは知っています。
また一年やっていきます。こんな店ですがよろしくおねがいします。
鼻の手術 どこでやったか。
fbで鼻詰まりの手術をどこでやったのか尋ねられましたので、ブログのかたちで整理してみます。
手術をすすめられたのは「鼻のクリニック」という鼻詰まりの日帰り全身麻酔に特化したクリニック(というのが正しいのかなぁ。入院設備のない病院)でした。詳しくはネットで見てください。
最近はマスコミ掲出も多いらしく最初の予約がなかなか取れなかったのですが、10回くらい電話したら通じました。
鼻詰まりの人生は損をする、的なコンセプトの病院で、待ち合わせロビーにはパンフレットや取材掲出記事の雑誌などがたくさんありました。子供も対象にしていたので、親子連れも多かった。そうか、俺の人生は鼻詰まりで損をしていたのか(笑)。確かに若干の無呼吸症候群があったり、集中していると開いた口からよだれが垂れたり。
ここは感じもよく手順もスムーズ、待ち時間も少なく検査や説明、相談などをへて、あっという間に手術日の決定。あとは手術を待つだけになったのですが、最近2年に一度しか引かない風邪に手術2日前になり、延期になりました。
延期している間に「日帰り全身麻酔」ということについて、自分は向いていないことに気付き、そのように申し出て、どこかいいところありますか、じゃ慈恵とか。それでいいかもというわけで、芝御成門の慈恵医大病院に紹介状を書いてもらい、検査資料などの引き継ぎを持って慈恵で日帰りでない手術を受けることに。
私の場合、副鼻腔炎はなかった(昔はテンポラリーにあったのですが)ので、曲がっている鼻中隔を治す(切る)。過度に反応するアレルギー性鼻炎の神経を取る。その神経の根本を切る。という三本だて。
はじめに鼻のクリニック病院ありきだったので、日帰りといういう選択肢だけ。日帰りですと入院中の行動が制約されにくい。ご飯も好きなものが食べられる。仕事も思うようにできる。というメリットがあるようです。
ただ、術後24時間誰かに見てもらう、とかそのあとの行動の制約もとても多い。リスクも高いぞー(というのが手術資料をよく読むと書いてある。あたりまえなのだが)。
自分はそれほど忙しくないし、自宅で「より快適」よりも入院して「ぜんぶお任せ」のほうが楽だな、という価値判断で転院しました。そこは好き好き。
慈恵は、よく待たされる。病棟が新築してシステムも何からなにまで新しくなったので混乱していたことも相まっていたこともあったのだろう。とはいえ、構造的に待ち時間は若干長い。
ただ、自分は肝臓のγ(ガンマ)が恐ろしく高かったりしたので、肝臓消化器の専門医の受診まで必要として、これはそのステップの分だけ手間がかかったのですが、結局しばらく酒を止めようというきっかけになったりしたので、それはそれでよかった。
総合病院なので手術に関してのありとあらゆることについての専門医の受診が、必要に応じてある。禁酒についてはカンゾーDr.も決して脅したりするわけでもなく、お酒を控えるとガンマの数字の悪いところがはっきりしますよ〜、と言われて、自分から、禁酒を思いついたくらいのなので、うまい先生だなと。酒を控える件についてはまた。
入院は日曜に入って、月曜に手術。火曜に術後回復で水曜退院。ちょうどいい塩梅でした。
内視鏡とはいえ、全身麻酔で三つの工程の手術をするとかなりヘロヘロになりました。自分は日帰りなんて決して無理。
耳鼻科のドクターも酒の件などを相談する過程でお互いの家庭や生活状況などの話をして、気心が通じるところもありよかった。若い武田Dr.。
19階の病室も快適、ナースも親切丁寧。メシもやたらうまかった、最初は薄味に戸惑ったが。
あと、鼻のクリニックでは、旧来型のガーゼをやたら詰め込んで1週間後にガーゼ抜きが激痛を伴う方法だったのが、慈恵では最新の”ソーブサン”とシリコンで痛みのない止血法だった。これが慈恵の一番の成果だったかもしれません。ガーゼは「麻酔します」というくらい痛いようだから。
以上、取り急ぎ。小野田、これでとりあえずはよろしくね。(問い合わせてくれた中学の同級生)。あとはなんでも聞いてくれ。
ちなみに大学浪人以来、34年ぶりの酒のない生活を、快適にしています。蛇足ですが。
7月19日にちようびはお休みいたします。
お休みいたします。
「緊急事態宣言」のあいだ、どうしてましたか。
緊急事態宣言、と政府が言いだして東京都は営業自粛を要請した。
いったいなんのことか、よくわからなかった。いま緊急事態がおわってもうすぐ二週間ほどになるが、あれはいったいなんだったんだろう。
4月末のころに客観的な数字をしらべてみた。感覚をつかみたかったので。
1月20日に国内初の感染者がでて、4月30日までの感染者数が15,001人。死者470人。退院者4,117人。死亡率は3.13%。
これって多いの少ないの?ほかの事象と比較してみよう。雑だけど。
2019年の交通事故死者数3,215人。1日あたり8.81人。上記の1月から4月末までの日数が101日。ということは同じ期間の交通事故死亡者は890人。コロナの2倍。
2018年インフルエンザの死者数3,325人。1日あたり9.11人。同期間あたり920人。これもコロナの約2倍。
2019年の自殺者数3,325人。1日あたり54.68人。同期間の自殺者数5,523人。コロナの10倍以上。
そうか。自分も3年前にインフルエンザになったけれど死なずにすんだ。でもかかった。
コロナの死者は老人が圧倒的に多い。世界の中でも日本は圧倒的に死亡率も感染者数もすくない。
これをどう考えるのかは人それぞれ。
東京都というか世間は夜の8時までは営業していいというルールになった。
なので、私はやろう決めた。
幸い私は会社などの組織に所属していない。一人暮らし。医療関係者でもない。コロナの中でも最も自由な人間だ。
自由な私なりに考えて行動しよう。ということでエマノンはずっとやっておりました。規制内で。
換気扇をずっとブンブンまわして、ドアも開けて。
立ち飲みだから混まないほうがいいだろう、というわけでお客さんは4人限定。
商店街や横丁で、みな閉店しよう、というような動きがなかったことも幸いしました。
お客さん、意外にいらしていただけました。昨年同月比で売り上げ40%。
営業時間が16時から24時まで8時間だったのが、20時までで4時間に。
営業時間が半分になって、売上が6割減。結構わるくなかったでした。
現金がいつもの4割しかないのはつらいですが。
テイクアウトはやろうか、とも思ったのですが、面倒くさいからやめました。つくって売れないと心折れるし。飲み屋は酒で稼がないとと思っていたし。
咳をするときに必ずタオルかマスクか肩で塞ごうという咳ルールだけは徹底しました。
生ビールは毎日洗浄するときにかなりのロスがでるのでやめて瓶ビールにしました。
休みの日は、散歩をしたり限定営業をしている店に外食に行ったりしました。スシロー、バーミヤン、サイゼリア。あれっ?空間に余裕がある店を選んでいたら、チェーンの店ばかりだったんですね。緊急事態なのに外食ができるというのはなにが緊急なんだろう。
今、このタイミングで、あの間ほんとうに一歩も外出しないで過ごしていたかたの話をお聞きして。本当に大変だっただろうなと心からおもいました。
会社から、絶対に外出するな、外食するな、感染したらアウトだぞ!!!と言われていた方々。家族だけで過ごす時間が長すぎてストレスだった方々。心底お察し申し上げます。
これから、なにを信じたらいいのだろう。どうやって稼いでいけばいいだろう。
わからないことだらけですね。
店にいらしてください。いろんなことを話しましょう。
期間中、ひさしぶりに人と話せた、楽しかった、というお客さんの笑顔を見、この仕事をやっていてよかったと再確認できました。
コロナ前にアド街っく天国の番組のスタッフが大岡山を検討するので取材にいらっしゃいました。で先日ひさしぶりにいらしてくれました。大岡山を正式に取り上げることが決まったと。
取材うけてくれます?と聞かれたので、もちろんと。
コロナ以前でしたらお断りしたかもしれないのですが、取り上げてもらえるのならそれはそれでありかなと。
どうなることやら。